飽き性もがんばれる単語学習アプリ(フランス語も、他の言語も!)
最近、卒論の関係でフランス語の文章を読むことが多いですが、その時に痛感するのが語彙力の低さ。
考えてみれば、英語の場合は中学・高校とそれぞれに適した単語帳を使い、最終的に大学受験に備えて単語帳を何周もしていました。
それに比べたら、そりゃ私のフランス語力も伸びないわけだ~!と、妙に納得。
一念発起して、単語勉強を強化することにしました。
私は意気込んで計画するは良いけれどその後3日にも満たずに飽きてしまうことが多い性格。
そこで、手軽でどこでもできる形態である「アプリ」で勉強できる方法を探していました。
そんなときに発見したのが以下の2つのアプリ。私のような飽き性にも優しい、楽しく学習できる工夫が施されています。
※以下に紹介するアプリは、いずれもフランス語以外の言語に対応しています。
1.Quizlet
使い方
自分で単語を登録することで使用する単語アプリ。
他の利用者が公開している単語帳をコピーして利用することもできる。
単語登録画面では、利用者の登録が多い語彙が予測変換で出てくる。
中には対訳まで出てくるものも。
良い点①…色々な覚え方
このアプリでは、単語の暗記のためにたくさんの勉強法が用意されている。
登録した単語帳を開くと、このような画面がある。
まず、「学習」。ここでは単語カードや4択問題、綴り入力などの問題がランダムに構成され、出題される。
次に、「筆記」ではひたすら綴り入力問題が出てくるので、書きにも対応している。フランス語特有のアクサンにもしっかり正誤判定が出るのが嬉しいポイント。
最後にテストでは、マルバツ問題や選択問題、綴り入力などの問題が20問(変更可)出題される。
マスターするまでにこれだけの過程を踏むと、さすがに嫌でも覚える。また、間違った問題は直後に数回出題することで、反復して脳に焼き付けることができる。
良い点②…カッコ内は単語の一部として認識されないこと
フランス語をはじめとするインド・ヨーロッパ系言語は、名詞に「女性名詞」「男性名詞」がある。
また、性数変化により語尾が変化したり、動詞の過去分詞が特殊系だったりと、ただ単語1つ覚えればいいというわけでもない!というのが厄介。
そういう「特例次項」を単語の横に書きたいけど、それだと単語練習で綴り入力の正誤判定が上手くいかない…ということもあった。
しかし、Quizletがすごいのは、()カッコ内は単語練習の正誤判定に含めないという点だ。
例えば、「設立」という単語のフランス語を綴り入力する問題が出されたとする。
私は、この単語を登録した時、女性名詞であることも一緒に覚えたかったため、「instauration (f)」と入力していた。
しかし「学習」や「筆記」で勉強する時は、「instauration」と入力するだけできちんと正解にしてくれるのだ。
これはとても細かいことかもしれないが、意外と大事な部分である。
もしカッコ部分まで寸分たがわず入力しないと正解判定が出ないとすると、書式をすべて統一しておかなければならない(「(f)」or「(f.)」or「/f/」のどれにするか?など)。
それは、単語帳を作るうえでムダなストレスとなる。
ちょっと残念な部分…音声機能
Quizletには、単語の音声を聴くことができる機能があるものの、よく聴くと多少音が違っていたり、イントネーションがおかしいものがある。
googleのちょっとましになったような感じ。
ただ、私は発音を覚える目的でこのアプリを使っていないので、特に不便は感じていない。
2.Drops
私の大好きなVlogger・Jenn ImがYou Tubeで紹介していたのをきっかけにダウンロード。
※6分5秒頃から。
動画内で彼女も述べているように、中級学習者が簡単な単語を再学習するのに最適なアプリ。
使い方
写真のように項目がたくさん並んでいるので、そこから選んで単語を学習する(=あらかじめ登録されている単語を勉強する)。
単語に合う絵を選択したり、マルバツ問題になっていたり、複数の単語と絵を神経衰弱形式で組み合わせたり、アルファベットを順番に並び替えたりなど、様々な問題が入り乱れて出てくる。
一つの単語につき10程度のパターンの問題が出てきたあと、完璧にこなすとその単語を「習得した」とみなされる。
習得率は単語ごとに確認することができるのがわかりやすい。
良い点①…絵とセットで出てくる
全ての単語というわけではないが(少なくとも数字はなかった)、大抵の場合は、絵とセットで出てきて覚えられる。
絵があると記憶に残りやすいと思うのは私だけではないはず。
良い点②…ゲーム感覚でできる
上記で書いたように、単語を覚える問題の出題形式がゲームの様で楽しい。
色合いもレインボーで素敵だし、絵もシンプルでかわいいのでどんどんやりたくなるのは私だけではないはず。
良い点③…発音が付いている(しかも正確!)
問題を解く度にその単語を読み上げてくれるのだが、毎度毎度丁寧に読み上げてくれるので頭に染み付く。
しかも、定冠詞付きで読み上げるので、名詞の性も感覚で覚えられる。
音で反復した方がパッと思い出しやすいと思うのは私だけではないはず。
ちょっと残念なところ…時間制限のあまりの短さ
私はまだ無料版を使用している。
これだけいいアプリを無料で提供できないこともわかっているのでしょうがないけれど、あまりにもアプリを使える時間が制限されすぎている。
無料版だと、30分待つごとに30秒間チャージされ、最大で5分間しかチャージできない。
ディズニーツムツムアプリのハートチャージよりも心が狭い。
有料版も検討しているけれど、単語レベルが完全に初級者向けなので迷いどころではある…
まとめ
いかがでしたでしょうか。
3日未満坊主の私も、Quizletは今のところ1か月以上続いているので、これからもがんばっていきたいと思います。
Dropsはこれから頑張りたいと思います。
これ以外におすすめのフランス語単語勉強法がある人、是非教えてください!
「私、フランス語できるよ!」と言えるようになる日が来るまで、道のりはまだまだ長い~!!
私流外国語勉強法~お風呂編~
「外国語がスラスラ話せるようになりたいな~」と思ったことはある?
私はしょっちゅう思っている。
昔も今も、変わらず。
でも、思っているだけでは現状は変わらない。
どうしたらいいの?
私は、日本で生まれ、純ジャパ。留学するまでは外国語をまともに話す機会はなかったが、なぜかネイティブの人に発音を褒められないことはなかったし、TOEFLでも一番成績が高いのは、日本人が得意とするリーディングでもリスニングでもなくスピーキングだった(リーディング・リスニングのスキルが低すぎるからだと言われればそれまでだが…)。
だから、私のやり方があっているのかわからないけど、ブログに書いてみようかな?と思い立った。
今日はお風呂の時間編。
単語の勉強法についてはこちら↓
飽き性もがんばれる単語学習アプリ(フランス語も、他の言語も!) - Road to Parisienne
お風呂に入っている時、何してる?
お風呂に浸かっている間って、基本的に暇だ。
たまに読書したりケータイ持ち込んだりアイスを食べたりしている人の話も聞くが、少数派だろう。
(ただ、アイスをお風呂で食べる背徳感は私も大好きだから、たまにやっちゃうけどね)
私なら、その時間、コレに割く。
"ひとりごと"
…変人扱いされたかな?でも気にしないで進む。
その名も「お風呂で日記!」法
なんともダサい名前で申し訳なさしかないけれど、ネーミングセンスがないのは自分で百も承知だから許してほしい。
テーマは、「その日にあったこと」。
これを日記感覚でおしゃべりしよう~というゆるいもの。
名前そのままです。
たとえば…
「今日は仕事だったけれど、途中で雨が降ってきちゃった。傘家に置いてきちゃったからテンション下がった~。」
が、今日の「日記」だったとする。
英語で、
「I had to work today but it started to rain during my work. I left my umbrella so I...」
まで言ったところで、
「待てよ、『テンション下がった』の言い方なんて、今までの英語人生で見たことない」
となったら、もうあなたは勝ちです。
だって、自分が会話するのに必要だけど知らない単語に出会えたから。
お風呂から出た後に調べたら、もう新たな語彙の仲間入り。
こうして毎日やっていくと、意外と学校で習っていないワードが必要になったりするんだな、と気づく。
特に食べ物の名前とか、今どきのものとかは多い。
応用すると…
留学もしてだいぶ話す力もついてきたので、最近は自分の専攻に合わせて「北朝鮮情勢についての意見」や「フランス大統領の労働法改正について」のようなちょっと専門性の高いテーマにしてみたりする。
また、私はフランス語も勉強中なので、たまにフランス語でこの方法にトライしている。
頭で考えているときは割とスラスラ英語が出てくるのに、いざ本当に話そうとするとわからない!という経験はだれしもしたことがあるだろう。
だから実際に口に出す時間=アウトプットが必要なのだ。
続きは気が向いた時に~
仏検とDELF、どっちがいい?
フランスから帰国して早2か月。
就職活動を前に、せっかく留学をしたので語学力の証明としてフランス語の資格試験を受けることにしました。
そこで、候補にあがったのがフランス語検定(通称「仏検」)とDELF。
自分なりに二つの特徴を書いてみたいと思います!
おすすめの単語の勉強の仕方はこちらから!
フランス語検定の特徴
フランス語検定は正式名称を「実用フランス語技能検定試験」と言い、日本特有の試験です。
5~1級(準2級・準1級含む)の7段階があります。
私は留学に行く前、2015年度秋季のフランス語検定で準2級を取得しましたが、それが大学3年間フランス語を勉強した人へのレベルでした。
準2級からは1次・2次試験があり、1次で筆記・書き取り・聞き取り問題、2次でスピーキング試験があります。
試験日程
春・秋の年二回あります。
ただし、1級は春のみ、準1級は秋のみの開催となります。
DELFの特徴
こちらの試験の方がなじみのない人が多いかも?
DELFは世界中で行われているフランス語の試験で、フランス政府が後援しています。
試験のレベルはヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)に基づいてA1, A2, B1, B2に分かれています。
さらに上級レベルの試験はDALFと呼ばれ、C1, C2の枠があります。
どのレベルの試験にも
- Comprehension d'orale (リスニング)
- Comprehension d'ecrite (リーディング)
- Production d'orale (ライティング)
- Production d'ecrite (スピーキング)
の4項目があり、すべての合計点で合不合が決まります。
得点のつけ方・合不合について
各項目25点、計100点満点。
合計点が50点以上で合格です。
ただ、5点未満の項目がある場合合計が超えていても不合格になります。
どちらがいい?
結論でいうと、とりやすいのは仏検、より幅広く役立つのはDELFであると思います!
どういうことかというと
あくまで私の独断ですが、
仏検: リーディング、語彙力
DELF: リスニング、スピーキング
が難しいと思います。
そのため、日本人はグラマーやリーディングを得意とする人が多いことから、仏検が肌に合っているということです。
特に、リスニングのレベルは段違いです。
例えば、フランス語検定2級は一般的にCEFRでB1に当たるとされています。
↓日本文化協会の出すレベル対応表
http://www.ccfj.com/study/niveau/
フランス語検定2級では、全文書き取り、穴埋め、内容一致の3題が出題されますが、いずれも本場のフランス人が話すフランス語に比べかなりゆっくり・はっきり発音されます。
一方でDELFはまったく容赦がありません。
ペラペラ話すんだ、これが。
フランス語で厄介なのがリエゾンなどのつながった話し方ですよね。
フランス語検定だと「今のなんだ?」と考えている時間がありますが、
DELFはそんなことを一瞬でも考えた暁には完全に置いて行かれます。
まったくわからなくなります。
また、言い直し(もちろんわざとです!)や溜息(簡単なものだと'Ben'など)が多いので、聴きにくいです。
ただ、仏検はあくまで日本でしか通用せず、海外での資格証明にはなりません。
そのため、将来国際機関で働きたい場合などはDELFが良いかな〜と!
まとめ
どちらにも特徴があり、人には得手不得手があると思うので、一概には言えません。
私は今秋のフランス語検定2級を受けるつもりです!